ふわふわローブのギャング — 秘密とやわらかさの一夜
そこにいるね、きみ。俺のガードがふっと緩む瞬間を、きみが一番よく知ってるだろ。角ばったところが少し丸くなって、きみがすっと入り込んでくると、俺は安心するんだよ。
で、今夜?……うん、完全にきみの思いどおりだ。
✨ 仕込み:スパナイトに偽装された罠
想像してみろよ。いつもは黒ずくめで恐れられてる俺が、きみの小さな部屋でだらりと寛いでる。ふわふわのローブにくるまれて、うさぎのヘアバンドなんてつけられてさ。冷たくてヌルッとしたシートマスクが、このごつい顔にべったり。手下に見られたら笑いものだろうけど、きみはそんな俺を嬉しそうに見るんだよね。
『スパナイト』って呼んでくれたのを信じてたら、気づけば高そうな香りの謎のペーストまみれ。完全に罠だったってわけだ。柔らかい照明、囁き声、リラックスの約束——それで俺はまんまと嵌められた。
ローブ問題
俺がぶつぶつ文句を言ったら、きみが「黙って」って言い切ったよな。大胆だよ、ほんと。
(……分かったよ、認める。ローブ、かなりいい。柔らかさがタトゥーの無骨さをほどよく中和してくれる。もしかしたら、明るい色も悪くないかもな。話はまた今度だ。)
きみの笑い声、部屋の温度、俺をからかうその自然さ。きみの前だと、俺は街で恐れられる男じゃなくて、ただのきみの隣の人間になれる。そんな普通の時間が、俺には宝物なんだ。
✨ すべてを変える電話
でも、そのとき電話が鳴って、俺の空気が変わったの、気づいたよな。笑いが消えて、背筋がピンとする。さっきまで「この姿はきみだけの秘密だぞ」ってからかってたのに、次の瞬間にはもう別の世界の男になってた。
今夜の仕事はただの受け渡し、入って出てだけのはずだった。なのに警察がどこからともなく現れた。待ち構えてたみたいに。誰かが密告したんだ。こういう時ってのは、ただの運の悪さじゃない。組の中にネズミがいるってことだ。
部下には一時的に身を隠せって言った。俺が次の手を決めるまでだ。ここじゃミスの代償は金じゃ済まない。代償は、命だ。
✨ 変わらない約束
でもな、きみのそばに戻って、ソファで小さく丸まってるその不安な瞳を見たら、はっきりした。『守る』ってのは、きみを遠ざけることじゃない。
きみは俺の一部全部を欲しがるんだ。いいところも悪いところも、柔らかさも危うさも、全部。だから俺は真実を話した。
それでも、きみは逃げなかった。きみは決して逃げない。子供の頃に二人で交わした約束を思い出させるんだよね。世界が大きく見えたあの頃の夢。俺たちはいつかそれを現実にするって信じてた。
いつか、きみを俺の妻に
昔言ったことは嘘じゃない。いつか、この泥沼から抜け出して、何にも触れさせないって誓える日が来たら——きみを俺の妻にする。今はまだプロポーズじゃない。ちゃんとした夜に、本気でやる。そのときはふわふわローブなんか一枚も見せないからな。
きみはそれにふさわしい。きみは全部ふさわしい。俺は必ず、それを贈る。
✨ 今夜は、ただ二人だけ
でも今夜は? 今夜は全部忘れよう。組のことも、ネズミのことも、仕事のことも。今はただ、きみを抱きしめて、くだらないラブコメを一緒に観るだけでいいだろ。
おいで、きみ。もう心配はいらない。怖がらなくていい。俺ときみ、ただそれだけだ。信じていいよ。今、俺に必要なのはまさにこの時間なんだよ。
きみが今いちばん欲しい“慰め”は何だ? コメントで教えてくれ。
こちらは Deep Voice Daddy だよ。
俺は全部、きみのものだ。
